2010/09/20

最近買ったラノベ

「小さな魔女と空飛ぶ狐」
科学者の作った大量殺戮兵器と、それを使って実際に人を殺してきた狡猾な空の戦士のおはなし。
人殺しの責任の所在、戦争はなくならないなら、被害を最小限に留めるにはなどといった、結構ポリティカルなおはなし。

話はずれるけどこれは戦争自体にも言える話で、政治家は常に「被害を最小限に留める方法」をとろうとします。戦争主義者になってしまった人は「戦争で殺し合いをするのが一番被害が小さい道」という結論を出すのです。 一番地に染まらない方法として戦争の理由もできてしまうし、この物語ではその道として、数万人を葬る兵器が登場したりします。

数万人が死なないために数人をどう殺せばいい?
その殺した数人に対して自分はどう責任を負えばいい?
ひとつの考え方がここにあります。


けっこう面白い話でしたが、ところどころでなんか続編を匂わせる節が・・・。
あと、後半になるにつれて書き口がラフになっていったのが気になりましたが、面白かったですよ。



イラストは「リトルウィッチ」で有名な大槍葦人さんです。個人的に激リスペクト。



広告自体貼ると、万が一ここから買った人がいたらお金が入ったりしてめんどいので、リンクを貼るにとどめておきます。


http://www.amazon.co.jp/gp/product/4048688367/ref=oss_product